昨夜、小雨交じりの東京を長野新幹線に乗り、軽井沢に向かいました。高崎を出、碓氷峠トンネルを出るとそこはまさに川端文学「雪国」の世界でした。
「国境のトンネルを抜けると、そこは雪国であった。夜の底が白くなった」、この感覚です。最も、夜の底が白くなったという感覚を味わう前に、新幹線は軽井沢駅に着きました。
“スピード”は、現代においてはなくてはならないとても重要なファクターである、が時としてそれが、”罪”であることもあるのでは、ないでしょうか。
・ ・・初雪だそうです・・・・
コミュニケーションの量と質”が顧客満足を左右する。
Part30 もてなす・・・気負わず飾らず、そして、、、。
島根県浜田市弥栄(やさか)町もすでに雪化粧でしょうか?
浜田駅から原田泰治さんが描く美しい風景画の様な中を行きます。
ゆっくりと時間が流れ、その自然を愛でながらの暮らしが伝わってくるような町です。
町村合併を機に浜田市の幼稚園の先生達、子育てボランティアの方、子育てを始めたばかりだという県や市の男性職員の方々、年配の男性も。
少子化の中での子育てを連携していこうという催しの一環です。
緊張感がある中にも、雰囲気にやわらかさがあります。
皆さん!話すことが大好きです。 セミナーは、私が大事にしているものを伝え合うことからスタートです。ルールは、二人で大事なものを伝え、「いいです
ね」とだけ伝えるだけです。「いいですね」「ハイ!」と大きな頷き、ですが話は延々とが続いています。楽しそうですが、約束を守りましょう!と大きな声
で、場は、一気に爆発。
・・・みんな明るい。一生懸命です。
セミナー会場の演台には、ススキ小菊など秋の草が、真っ赤な実のついた柿の一枝が、机の上に飾られています。
一つひとつは、目立つ花ではないけれど、じっくり見ると可憐で味わい深い。市の子育て支援課長自らが、活けてくださっていました。
・・・会場裏の土手から取ってきたものだそうです。
会場隣の部屋は、畳の多目的部屋。
セミナー参加者の幼い姉妹と男の子が、保育おばあちゃん(?)と遊んでいる。お姉ちゃんが妹の世話を焼き、男の子は、でんぐり返りで転んでいる。
・・・保育おばあちゃんの目が、ニコニコ追っかけている。
セミナー終了後のミーティング。
若い先生が、自分の幼稚園の現状や催しを話している。合いの手が入る、あの先生は、私の教え子と他の幼稚園の教頭先生。教え子が、同じ町の同じ幼稚園の先生になっている。そして同じミーティングに参加し、同じ課題を討議している。
・・・教頭先生のどこか誇らしげな声と目。
ミーティング終了後の子育て夜なべ談義
私たちは先に行っています、ふるさと体験村へ市の職員の方々
天井の太い梁、掘りごたつのテーブルを囲み”子育て夜なべ談義”
お鍋料理を用意してくださっていたのです。とり鍋にしし鍋。
白菜、大根などの野菜は、○○課長の畑で、肉厚のみずみずしさ、生でバリバリ。
・・・○○課長の畑で、手塩にかけられている
イノシシは、○○係長が仕留めてきたもの。
野菜や味噌だしで煮込まれ、やわらかい。
鍋を載せる鍋敷きを幼稚園の先生たちが、新聞紙で作っていく。
・・・お手の物の手際のよさ、さすがです。
この後ちょっと見てもらいたいものがあると、車で村の集会所へ。
石見神楽です。神楽は、神様を楽しませるから”神楽”なんだそうです。
8ビートのアップテンポのはげしいリズムの舞です。
裸電球が、さらに躍動感を高める。
明け方近くまで踊るのだそうです。
「次に舞われるのが、イノシシ猟の課長です」
・・・人生を楽しむとは、こういうことかもしれない
月並みですが、迎えてくれた人々が、お客様を大切にしよう、喜んでもらおうという気持ちを持っていることがわかります。
そしてそこに特別はないと思います。
もてなすとは・・・気負わず飾らず作らず、そして、その 意思 です。
弥栄村の人々に育てられている、町の子供たちはきっと幸せであると思います。
あなたは、誰に約束しますか?
次回は、浜田市で出会った人々の、心遣いをお話します。