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Part 16 気遣い

3月にそれぞれ別れた人たちが、また新たな場に集まってくる月が4月。
あなたの周りに新たな出会いは、運ばれてきましたか。

別れと出会い、その時その時に感じたこと、考えたことの積み重ねが、今の私を作っている気がします。

その中でもう忘れてしまっていることもたくさんありますが、鮮烈に覚えていることは、初めて生まれてきた子ども長女を手に抱き、平和な世界でありますよう
にと心底感じたことです。今までこのことで特別な活動をしてきたわけではありませんが、平和であって欲しいということが、原点であるように感じています。
その中で私ができることは、社会に還元できるものは何かを問いながら仕事を続けています。
皆さんの原点は、何ですか?

“コミュニケーションの量と質”が顧客満足を左右する。
Part15 では、立ち居振る舞いの態度、一瞬静止する「間」にプロフェッショナルさが窺える、余韻についてお話しました。

今回は、「気遣う」態度についてです。

数年前、道幅いっぱいになってしゃべりながら歩く叔母さんたちを一括するテレビコマーシャルが、人気をはくしていました。
私達は、夢中になっていると自己の行動や態度が、相手にどのような影響を及ぼすかに気がつかないことが多いですね。わいわいがやがやおしゃべりしながら歩くと、楽しいですものね。これもまた、かつて流行った言葉で恐縮ですが、自己中(自己中心主義)です。

プライベートな部分でももちろんですが、ビジネスの中でこの自己中が大手を振って歩けばどのようになるか、一目両全です。

新入社員ならOK!昨日まで学生だったシィ〜と許される!とんでもないことです。教育をしていない企業だと企業もレッテルが貼られます。

相手を気遣うマナーが、学生、社会人を問わず今最も求められているものだと考えています。

では、「気遣う」ために必要なこと・・・それは先ず、「気づく」ということ。
「気づく」ためには「気がつく」ことが必要。
「気がつく」ことは「脳」が知ることです。ここでは、まだ気がついたとは言えません。

「脳」が知り、求められる行動を行ってはじめて「気がついた」になります。
(気がついても気づかぬ振りをしているのではないかと思える、客さばきの上手なベテランさんに出会うことがあります。が、これは相手に読み取られてしまいますね)
そして、相手に共感する優しい気持ちなどが入り、よく気がつくになります。

この先が「気遣い」です。

J航空会社は、飲み物サービス中にお休みのお客様には「お目覚めになりましたら、お声をおかけください」というメッセージカードを座席前に貼ります。お起きになったら声をかけてください、乗務員もそのカードのあるお客様に注目し、声をかけるというものです。
一方A航空会社には、このメッセージカードがありません。目覚められたお客様に先手で気づき、お客様が申し出られる前に乗務員が、声をかけるそうです。

あなたは、目覚めたお客様です。

J社,A社どちらの「気遣い」が、あなたには心地いいですか?
心地よさは、人それぞれでいいのです。

J社,A社ともにお客様が目覚められたその先に、配慮があります。
「気遣い」というのは、先の状況に気づき(読み取り)、先手で行動をすることです。

一歩先をイメージできることが、「気遣い」に必要です。
・・・・「気遣い」は、お客様の心に深く残ります。

次回は「距離感」についてお話します。

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