4月 がんばる君の声を聞く。
毎年の今頃なら天気予報は、桜の開花予報を日々明るく伝えています。しかし、今年は違います。東北の被災地域の雪マークやマイナスの気温に目が惹かれ、その寒さ以上のものを思いやられずにはおれません。
「10年後15年後、君たちがこの町の復興を支えているでしょう。」花一輪のない教室で校長先生は、卒業する6年生を目の前に、精一杯のはなむけのエールを贈っています。
「・・・しかし、苦境にあっても天を恨まず、運命に耐え助け合って生きていくことが、これからの私達の使命です。」中学3年生の君は、嗚咽をこらえ答辞を述べています。「がんばるんだぞ。なぁ。」 校長先生は、これからどう受け止めていかれるのでしょうか。双方の思いに目頭が熱くなります。
先人の、そして今を生きる多くの賢人が、多くのふつうの人が、「あの時の経験が今の私をつくっている」「経験は財産である」と述べています。
決して「経験」や「財産」という二文字で、言い表せるものではないでしょう。しかし、いつかこの経験が財産になったと聞かせて欲しいと願わずにはおれません。
さぁ、4月、新しい社会人になる君、「頑張ろう。」
仕事は頑張らなければ身につかない。
人間関係は頑張らなければ広がらない。
一生懸命に頑張ろう。
ユニクロの柳井正さんは、朝日新聞beで言っています。
「頑張らない人生に価値がないと私は思う。『生きる』ことは、すなわち『頑張る』ということだと信じるからだ。」と。
頑張っていく試行錯誤のプロセスに「考える力」が生まれ、「解決の糸口」を見つける力が育ち、「できそう」の高揚感、「できる」「できた」の達成感、喜びを感じ、自分に自分の足跡をつけることができます。
自分を信じる小さな力が生まれます。
そこに希望が生まれます。
粘り強く頑張って行きましょう。 2011.3.29 Michi-E Aoyagi