2・3月あわせてのメッセージ“心も軽く” 20100.3.6
2月の暖かい日、ベランダに置いたままの大きな植木鉢の隅に紅色の塊が目を引きました。1本のヒヤシンスの花です。厳冬を過ごした広線形の葉は、10cmにも未たずやせています。が小さな花の塊を守るように伸びています。
それから暖かい日のあと、またしばらくは雪がちらつく寒い日が続き、弥生3月に入っても霙雨や冷たい風が吹き上げる日が続いています。
ひな祭りを過ぎたころベランダの大きな鉢には、小さなヒヤシンスが7本に増えています。茶色い土ばかりが目立っていた鉢は、深い緑色が占有しています。まだまだあの小さいラッパ状の花の塊は、見えていません。が確かな青色やピンク色、紫色の蕾は、その中にあります。見えないところに見えるものがあります。
2月きさらぎ、3月やよい、そして4月うづき、5月さつきへと。草木の芽が伸び、生い茂り、桜の花も咲き誇る、田植えが始まり、鯉のぼりが、青い空を泳ぎます。
季節の変化が、見えないところにあったものを見えるようにしてくれます。
さて、私たち人間は。
・・・・着ているものがあまりにも多い。
多いから重い。動けない。難しく考える。
着ているものを1枚1枚と脱いでいけるといいですね。
1枚1枚と脱いで。
本当に大事にしているものを見つけ出しませんか。
心を軽くしませんか。
そして暦が風景を変えていくように、心が見る風景を変えていきませんか。
今日まさに、啓蟄。
動き始めましょう。