新聞の日曜日版に、”患者の気持ち知った”という大阪大学医学部教授恒藤暁さんの話が連載されています。
医学的には些細な処置でも、苦痛とストレスを患者に与えていることの実体験をもとに、語られて合います。
本当にいい医者になろうと思ったら、自分ががんになり、死んだ後によみがえって医師になるのがいい。でもそれはできないから患者さんから謙虚に教えてもら
うしかない。医療従事者は、患者さんより病気のことを知っていると思いがちですが、知識としては知っていても病気体験としては、患者さんが先輩。
患者さんから教えてもらうことの大切さを、身をもって感じた入院だと書かれています。
私たちは、頭で「わかっている」ことや「知っている」ことを、「できる」ことや「している」ことと、時として錯覚していることがあります。
医療従事者・患者さん・病気となっているところを、親や教師や子どもや企業、お客様などなどに入れ替えてみても、通じるとこがありますね。
分かったつもり、知っていると持っていることの、なんと多いことかと、感じた記事でした。
Part57
“顧客満足・・・新たに顧客満足を考える ?顧客満足は、掛け算?足し算?
デパ地下に行くとちょっとしたアートである色とりどりのきれいなケーキが、ショウウインドーに飾られています。
今日は、ケーキを買って帰りたいなと思っても、決めきれずにうろうろしてしまいます。結構決められない、優柔不断なのです、眺めているだけでも幸せになる安上がり世代です。
そんな世代に不二家のペコちゃんは、憧れでした。神戸の元町通りに1Fが
お菓子屋さん、2Fがレストランになっていた店は、神戸に出かけたらご馳走をしてもらえるところでした。
・・・・懐かしい思い出のところでした。
が、この消費期限切れの原料使用問題での崩壊。
消費者を裏切るというのは、顧客の心も悲しませるものです。
顧客満足を構成する要素として考えられるのは、
商品力 価格力サービス力 サービス力 ブランド力 ・・・α
この4つ・・・αが、どのような式で成り立つかです。
例えば 足し算か、掛け算か?
いうまでもなく顧客満足度は、掛け算なのです。
何かひとつでも”0”があれば、すべてが、”0”になることを企業は知っています。
しかし、”0”になる体験はしていないのです。(冒頭の医師の話にもあります)
ですから、あらゆる企業は、真摯に過去の(他社の)事例に学び、誠実に仕事をしていかなくてはならないのです。