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Part 26 外国の老人ホームを訪ねて

熱いあついといっていた夏も通り過ぎ、お月見のススキよりハロウイーンの大小色とりどりのかぼちゃが、でんと飾られている花屋さんが多くなりました。
日本の季節の風物よりアメリカの季節感の方が、なじんできているように感じます。
これから、そんな季節に入りますね。

この連休にアメリカ、シアトルに、急遽行くことになりました。

目的の一つは、そこに住む親戚を見舞うことでした。
高齢の一人暮らしであるために、日本でいう有料老人ホームに緊急入所をしています。
日本の老人ホームが、どのようなものであるのか、直接的には知りません。
が、”顧客満足”と言うことをテーマに講演や研修をしていることからも、病院や老人ホームなどの患者満足(PS: patient satisfaction)の現状が、どうであるかと言う点について知識として理解しています。

初めて外国で老人ホームと言うものを見るチャンスがありました。
今回はそこでの経験を「働く」と言う視点で、お伝えしたいと思います。

そこは、シアトル空港から車で1時間強、Mtレイニー(国立公園)が、晴れた日には、美しく見える小さな町です。
横須賀基地のアメリカンハウスが、何軒か集まったような建物です。

セキュリティーは厳重です、が緊張感のあるものでは、ありません。
それぞれの入居者の部屋(住所は、”アパート”!)のほかに、ダイニングを挟んでラウンジが4つほどあります(ちょっとこじんまりしたホテルのようです) 食事は、ダイニングでします。
14,5人の老人が、思い思いの服装で集まっています。退役軍人は、食事のときは必ず正装(?)をしています。婦人たちは、イヤリング、ネックレスで美しく飾っています。

個別のケアーと集合ケアーがあります。
個別ケアーは、セラピストが運動機能の回復や言語療法を行っています。
集合ケアーでは、日本でも最近話題になっている音楽療法に近いものや簡単なリトミックのようなことを専門のセラピストが、行っています。
日本とさほど差のあるものではないのでは、ないでしょうか。

しかし、ここで私が感じたこと。

スタッフが、いつもニコニコしている!
いつも誰かの名前を呼んでいる!
いつも誰かに声をかけている!
いつも誰かとスキンシップをしている!
いつも誰かと同じ食事を横に座り、食べている!
庭に出て行く人を拒まない、横に寄り添っている!
できないことでも、ガンバっていることを認めている!
昨日より少しでもできたら、大いに喜んでいる!

スタッフは、みんな若い!
なのにあんなに、人に優しい!
〜すべき、〜であるべきの義務感は、そこにはない!
どうしたらここにいる人たちが、幸せでいられるかを感じ、動いている!

本当にこの仕事が”好き”、そんな働き方を楽しんでいる!

これが、患者満足、顧客満足、そして”家族満足”を高めている。

みんなに幸があることを。

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青柳教恵(あおやぎ みちえ)

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