毎日ほぼ同じ時間に同じ電車に乗っていますと、特に窓の外の風景を意識して見る事は、ほとんどありません。
時たま目を外に向けても”見る”と言うことに、特別意識をしていることは、あまりないように思えます。
いつもよりちょっと遅い朝、いつもと少し乗客の雰囲気が違います。その中から「あのアジサイすごいねぇ」という大きな声が、聞こえてきました。
線路沿いに紫やピンクのアジサイが、たわわには咲いています。
車窓からの風景ですから、一瞬にして流れていきました。が乗客の声で、意識をしてそのアジサイを見ました。
意識をして”見る”という行動のなかに”感情”が生まれ、今、”記憶”に残っています。
前回は、コーチングの流れについてお話しました。
このところ立て続けに”やせる” というテーマで、コーチングをしました。それも男性、40歳半ばから50歳ぐらい。
ちょっとこの”やせる”を前回のコーチングの流れに沿って行ってみたいと思います。
(コーチングはビジネスのテーマだけではなく、「個人」に特化した日常生活のことや学習のこと親子関係夢なども多くあります)
1. コーチングのテーマを決めます・・・現状分析。
・・・・何度もやせようと思っているのですが、なかなか実行に移らないのです。ぜひ、やせようと思っています。
◆ なるほど”やせたい”のですね。
★ハイ、そうです。なかなか思うようにいかないのです。
2.「どうありたいか」「どうなりたいか」「どうしたいのか」などの未来の姿を明確にします・・・夢やビジョン、ありたい姿、あるべき姿の具現化
◆ なるほど、なかなか思うようにいかないのですね。”やせる”ってどんな状態なのですか?例えば、だれそれのように、でもいいですよ。
★そうですね、特別だれそれのようにという人は、思い浮かびませんが。秋には、健康診断もありますので、肥満度を何とか下げたいと思っています。それに健康上の弊害も出てきますし。
3.1.のテーマ、現状と2のビジョン、ありたい姿のギャップを明確にします・・・ギャップの明確化
◆そうですね、肥満はいろいろな病気を引き起こす可能性が高いといいますね。具体的には、どのような状態であればいと考えていますか?
★ハイ、自分の身が軽く感じられる状態ですね。でも”ゲキ痩せ”
とは思われたくないですからね。
4.ギャップを分析すると課題が出てくるわけですから、どの課題に焦点を当てるか、話し合っていきます・・・課題抽出から課題選定。
◆そうですね。では、身が軽く感じられる状態、ってどんな状況ですか?
★そうですね、体重が10キロぐらい減っている感じで、健康診断の検査に何もひっかからない状況です。
◆なるほど、他にはありませんか?
★ワイシャツ姿をかっこよくしたいですね。夏は、上着も脱ぎますからね。
早々、このおなか・・・・。ウエストが。。。
◆ おなか、ウエスト、なるほどね、気になりますね!
どれほどになるといいですか?
★ベルトの穴がひとつ小さくなると、いいですねぇ。
◆では、いつまでのどの程度になっていればいいでしょうか?
★ハイ、1ヵ月半ぐらいでまずは、3キロ体重を落とします。
5.課題が選択されたら、どのようにして解決するのか、方法や手段を決めていきます・・・計画立案。
▼ここからどのようにして行うのか、を思いつくままに出してもらいます。その中で今すぐできること、実現可能なこと、重要度の高いものなどを取捨選択していきます。
誰か手伝ってくれる人を見つけるということもあります。
まだクライアントが気づいていないことを”提案”という形で、出すこともあります。
▼目的をしっかりもつこと、5W2Hで計画を立てていきます。
6.計画を実行する・・・計画実行
7.フォローする・・・継続的な支援
8.振り返り・・・アフターフォロー
コーチングの過程のほんの一部をお見せいたしました。
協同作業でコーチはクライアントの目的達成を支援します。
身近なところからスタートしてみては、いかがですか?
違ったものに気づくかもしれません、意識をすることで。