マナー講習会、ここでも力を入れている・・・東京都水道局
年末や年度末になるとあちらこちらで道路の掘り返しが盛んである。
こんなところでなぜ渋滞が、と思えば片側通行でその先は掘削機がガガガーと音を立てていることしばしである。
我が家の前も1ヶ月以上も大型トラックと頑強な10名程の作業者が、終日汗水を流したらし機敏に動いていた。おかげで美しいアスファルト道に車のタイヤも滑らかな動きである。気持ちが良い。
東京都水道局水道部長の話しによると昨今は、道路工事の増加に伴い近隣住民からの問い合わせや苦情も増えている。
2020年のオリンピックに向けての工事もさらに多くなるとそれらの増加は、必死であると言われている。
このような現状を踏まえて昨年度から水道局では、工事に携わる受託業者に向けて、現場でのマナー教育の向上を図る講習会を開いている。
昨年度、今年度と2回に亘りセミナー形式の講演をさせていただいた。
現場では(住民・通行人から)見られていると言う意識を持つこと、そのための具体的な方法についての話しをワークを取り入れながら行った。
(一部抜粋)
「見られているあなたと作業現場」
1.ひと手間を惜しまない挨拶と言葉がけ
長期、短期間に限らず作業現場で「おはようございます」「足元をお気をつけて」「ご迷惑をおかけします」などのひと言が、気遣いにつながり一瞬ではあるが人と人のかかわりが生まれる。
挨拶が常に継続し続けられれば、住民と作業者相互の「おはようございます」のコミュニケーションが生まれる。ありがとう、ご苦労さまのコミュニケーションである。
2.整理整頓の5S
?整理する(分ける) :必要なものと必要でないものを分ける。作業道具と私物
?整頓する(整える):必要なものが適切な場所にある。住宅の敷地間際、
敷地、生垣等での保管はNG。
?清掃:作業終了後の現場の掃除は、一番見られている
?清潔(感):作業着の着方にも現れる、感じのいい挨拶も清潔感のある印象に
つながる
?躾け:常に上記4S行動が定着し、向上に向けた躾け(訓練)がある
3.押しつけではない仕事を円滑に進めるマナー技術の習得
人は、快適なインフラ(生活環境)を望んでいる。がそれに伴う不利益(騒音、回り道、危険など)は、ご免こうむりたい。
作業現場は、安全第一の取り組みで活動をしている。至極重要で基本的なことである。
顧客満足などをいわなかったころは、安全と納期だけを視野に入れて突貫工事をしていればよかった。
が時代や住民感情も大いに変わった。住民サービス・住民満足と言うことを意識しなくては、仕事ができない。
そのためには、受託業者だけにその意識の醸成と活動を任せておくわけにはいかないと言う決意をもち、発注者自らが行動することになった。
それがマナー講習会である。
マナーの良し悪しは、各人に起因する要素が多くある。マナーの良い人が集まればマナーの良い集団ができる。
人の学習や行動の変化のきっかけは、何であっても良い。
水道局が主催するから水道局のためにマナーの向上を図ることがきっかけである、大いにいいではないか。
マナーを身につけることで各人の行動に変化が生まれ、住民とさわやかな交流を持つことで、作業を安全でより円滑に進
めることができることに気づかれれば嬉しいことである。是非本日のマナー向上のための行動を実践していただきたい。
(2013.11.11)