静かな町になりました。
ライトバンからの拡声器の声もなくなりました。
参院選挙の焦点の一つでもあった老後、介護。
私もいつか通る道かもしれません、
あなたは、今その道にいるかもしれませんね。
介護をする道、介護をされる道に。
母が食パンを、パックの卵を、ヨーグルトを今日は安かったのよと。
毎日のように買い、冷蔵庫がパンクしそうになった時がありました。
私達兄弟は、また買ってきて!と呆れ顔がいつかは、怒りに変わっていました。
それが、年相応の健忘症なのか、それ以外のものか分からずじまい。
電話の話し声は若く、しっかりしています。
何より本人に違和感はないわけですから検査に行こうと
水を向けることさえはばかられました。
自分の人生は、自分で切り開いてきた母を知っていますから。
なお更言い出しにくくいのです。
・・・それから2、3年がたちましたが、特別なこともなく
「頭がばかになったわ」と言いながら彼女のペースで
日常の切り盛りをしてくれています。
しかし、いつか母のペースが狂ってしまったらと考えると悲しく、切なく、
心が痛みます。
そんなときに橋中今日子さんに出会いました。
誰かと自分を比べることは、相手の尊厳を傷つけることと思いますが、
まだまだ私は・・・と思わずにはいられません。
(橋中今日子さんにとっては、こんなことを思われることはきっと迷惑なことと思います)
是非、橋中今日子さんのブログをお読みください。
彼女がニュートラルな気持ちを手に入れるまでの軌跡と
それからのことが分かります。
これから通るかも知れない道に入ったときには、
このブログが、非常灯となってくれるでしょう。
今その道を歩んでいる人には、
こんな風に思うことは、
許されることなんだと
少し心が軽くなるのではないでしょうか。
橋中今日子さん掲載記事
:聞こえますか? 私の声(3)朝日新聞 2013.7.18 朝刊掲載
橋中今日子さんブログ
:介護に疲れた時に、心が軽くなるヒント http://kyonkyonkaigo.blog.fc2.com/
是非、一度ブログを訪れてください。
Michie Aoyagi 2013.7.22