カレンダーが5月に替わり晴天の日が続いています。
4月らしからぬ寒さで閉ざされていた心が解放された感じがします。
いつも急ぎ足で新宿通りを事務所に向かいますが、新宿御苑のこんもりとした緑の一角が目に止まり、その散策路を通って行くことにしました。
時折犬の散歩をする人が通ります。
昼時は、近隣のサラリーマンが行き交いますが、今はひっそりとしています。
「新緑もひときわ鮮やかに感じる頃になりました」5月の時候のあいさつそのままの空気です。
日常の諸々の中で足もとばかりに目を向けて、私などはそれも急ぎ足で歩いています。
気持ちはゆとりを持っていきたいと思いますが、性分なのでしょうかなかなかです。
せめてこの季節、空を山を木々の緑をゆっくりと仰ぎたいと思います。
1本の木の中にもこんなにたくさんの緑色があることに気づきながら、そして
青葉を渡る風も懐かしい頃となりました。
目にもまばゆい緑の季節を迎えました。
青葉若葉の季節となりました。
わかば燃え立つ頃となりました。
新緑の候、
薫風の候、
風も薫る好季……5月のあいさつ文のフレーズを感じながら。