満開の桜が、葉桜に変わり、コンサルティングで伺う企業さんの前を
流れる川には、たくさんの鯉のぼりが掲げられています。
悠然と色とりどりの鯉が風に泳いでいます。
駅の売店でおばさんが売る柏餅もおいしそうです。
春ですね。
Part63”顧客満足・・・新たに顧客満足を考える
仕事の仕方 ? いつも学び
今年の新入社員傾向は、「デイトレーダー型」と社会経済生産性本部が、命名したということです。「就職した会社とともに育っていこうとは考えず、常
によい待遇、よい仕事を求めて『銘柄の乗り換え』(転職)をもくろむ傾向がある」と分析。1日に何回も株取引を行い、細かく利益を確保しようとするネット
上の個人投資家に近いとしている(NIKKEI NET)のだそうです。
・・・・傾向であるといっても、最初からこんな風に思われたら、レッテルを貼られる新入社員も迷惑でしょうね・・・。
7・5・3(しちごさん)現象、大学卒以上の就職者は、3年以内に3割(今や4割という説もある)が、離職しているというデーターも発表されています。
・・・・一生懸命育てても資本をかけても、これでは元がとれませんね、企業は。
さて、今年の新入社員教育研修もほぼ終わりました。
研修を終えた新入社員のアンケートからです。
会社は何のためにあるのか、基本マナーや幅広い知識から分かった。企業の目的、会社の中の組織、会社の理念等から詳細に学んだ。これから、社会人としての基本マナーや心構えをきちんともち、社会に貢献していきたい。
挨拶から組織的な考え方など色々学んだ。これから何をしなくてはいけないのか、何が足りないのか現実的にみえてきた。
ごく一部のものの抜粋ですが、現実の自分を振り返りながら向上していこうという意思が、感じられます。
希望と不安が交錯しながら、新しい環境に1日も速くなれ、先輩に近づきたいという思いも多くありました。
これらの新しい人材を育てていくには、(マイナスイメージでの)離職を避けるためには、何をすることが必要でしょうか。
1ヶ月目2ヶ月目、社内研修や先輩のOJT指導であっという間に過ぎていく。
3ヶ月目、ちょっと回りを見る余裕が出てくるかもしれない。
半年ぐらい経つと、それはどうしてそうしているのだろうか、なぜだろうかと疑問が出てくることもある。
本当にしたいことは、これだろうか。他社にいった友達はどうか?
実はこの頃の対応が、重要であると私は思っています。
新人の目は、結構日常の痛いところをついていることがあります。
指導する先輩もかつて同じようなことに、疑問を持ったこともあるようです。
ここで、先ずは「なるほど」と話を聞いてみることです。
話を聴くということは、その意見を取り入れるということではありません。
その人を知るということです。そう考える背景を知るということです。
つまり、双方向のコミュニケーションをとるということです。
この時間の積み重ねが、新人にとって組織の中での自分の居場所を作っていくのだと考えます。
新人はその中で、自分が感じるおかしい!なぜ?の答えを自分で理解し納得していくといえます。
組織やチームの中で1本の根を下ろすことができれば、未来に向けた目標ができると考えます。
新入社員研修の中で、新入社員だからこそもてる、感じることができるおかしい!やなぜ?をメモしてしまっておきなさいと言います。
そして1年後にそのおかしい!なぜ?を振り返りなさいといいます。
本当に必要なことが、最後まで残っているものです。
それに対し改善策を考え、提案するといいと伝えています。
なぜ、1年後かというとそれは、今現場がしていることは、長い経験と知恵で作られてきたものだからです。
それを最初から、おかしいといってはいけない。
尊重しなくてはならないからです。それが社会だからです。
我々は、新しい感性から学ぶべきものが多くあります。
すっかり忘れているものを思いださせてくれるのが、この季節、春ですね。
自分に賭けろ!