黄色い帽子をかぶった新1年生が、
精一杯に手を伸ばして横断歩道を渡っています。
ランドセルが、大きく見えます。
ワイシャツの白い襟が、ピンと張った新入社員も
ラッシュアワーの列に並んでいます。
新品の黒いかばんが、様になるにはまだ少し時間が必要でしょう。
身につけているものや持っているものが、様になるころには、
数々の経験が、身についているころでしょう。
夢や希望や不安や失敗や・・・一つひとつが、
財産となりますように。
Part62”顧客満足・・・新たに顧客満足を考える
仕事の仕方 ?軸を持つ
毎年の合同新入社員教育研修で、必ず受講者に聞くことがあります。
あなたの会社の企業理念は、何ですか?
次に、社是は何ですか?と聞きます。会社の玄関や社長室に大きく掲げてある言葉でもいいですよと聞きます。
多くの会社の新入社員が集まっているのですが、これが実に多様な反応です。
おぼろげに書いている人は、僅かですが見受けられます。すらすらと書ける人は、残念ながらいないようです。
同じ会社の仲間で相談しているグループや昨日配られたという社員手帳や新入社員テキストを出し、改めて見入っている人達もいます。
多くの経営者やその幹部の人達が、これらを新入社員に伝えているはずですが、なかなか伝わっていないのが現状のようです。
(昨年のほうが、これらを覚えている人が、多かったように感じますが)
経営理念は、企業そのもののあり方、目指すものであり、顧客に向けたもの・従業員に向けたもの・社会、世界に向けたもの・株主に向けたものなどその企業にとって固有のものです。
社是は、目指すものの達成に向けた従業員のあり方、仕事に向かう信条というべきものです。
つまりこれらは、企業にとっての”軸” 従業員にとっての”軸”と言い換えてもいいのではないでしょうか。
また、これと同じことが、そこに働く人一人ひとりにも言えます。
“軸”を持つことによって、私たちは目指す方向を明らかにし、
自分の現在位置を確認することができます。
修正が必要であるかも確認できます。
軸から外れていたら、軌道修正もできます。
企業におけるリーダーは、常にこの軸を揺るがさないことです。
そして、この軸を明らかに浸透させる手段を持つことです。
「仕事の仕方:軸を持つ」