新宿三丁目、こんなお医者さんが・・・。
3分診療などと言われて久しいです。
が、診療時間の長い短いという前にお医者さんが患者とどう対面してくれるか、
最初の一歩が肝心です。
新宿3丁目、
大きなインテリア家具屋やセレクトショップ本店の華やかな建物に挟まれた一角。
新宿通りや明治通りが今のように外資系のテナントショップが進出してくるまでは、賑やかな辺りだったはずでしょう。
バブル期に個人住宅がビルに変わっていった地域かもしれません。
一見、普通の住宅のような黒塀のある建物。
門扉を4,5歩入っていく。
何軒かの医院が入っているビルである。
その先生の医院は3階にある。
初めて行ったのは、もう4?5年まえになるだろう。
「第一印象は、第一印象で終わらない。
ずっと後まで残るものである」だから大事であると新入社員に教える。
「いわさきです、よろしく」と優しい声で院長は、名前を名乗る。
おー何という先生、最初に名前を名乗られた。感動。
初めての病院で名前を名乗ってくれる先生は、殆ど記憶にない。
(それほど病院に行く経験は、幸いなことにない、子どもが小さいころ付き添いで行くことは多々あった)
カルテに目を落としたまま、「どうしましたか・・・」の質問ならまだしも、「?ですね」と問診表を覗き込み、気のない声が第一声であることが普通である。
いたかった、苦しいなどの気持ちを伝えようものならそれはそうでしょう、「具合が悪いのだから」とマスクの上の目が無視をしている。
名前を名乗られたことで、私もいつもより丁寧に「お世話になります」と声が出る。
不思議なものである。
立った一言の名前が人と人をぐっと身近に感じさせる。
そして信用できる先生だと直感が働く。
この第一印象は、長く心に残っている。
その後久しぶりに行くことになった。
「おひさしぶりですね」
不意を衝かれた。
女医さんだから出る言葉でしょうか。
お人柄。
そして親身な気持ち。
患者満足、イエイエ、患者様満足(PS:patient satisufucution)を高めるために名前を名乗ることは大事ですよ。
カルテに目を落としたままではなく目を見て話しましょうなどと研修をすることがあります。
しかし、なかなか受け入れらません。
できない理由をたくさん聞かされます。
院長のお人柄と患者に親身な気持ちの対応は、そこで働く看護師やスタッフにも浸透しています。
リーダーは、影響力を持っているということです。
大病院も患者第一と大きな額が上がっています。
が、そのことが患者が分かる、患者が感じられる行動や表現はあるでしょうか。
患者第一という姿勢を分かるようにすることが、「はじめの一歩」ですね。
病院は、好んでいきたくありませんが、行かなければならなくなったときに余分なストレスを感じなくてすみたいものです。
皆さま、明日も健康でありますように。 MichieAoyagi 2012.6.28