7月のメッセージ われは海の子
われは海の子 白浪の
騒ぐ磯辺の 松原に
煙たなびく 苫屋こそ
我が懐かしき 住家なれ
はなはだ古い歌で恐縮です。
小学生のころ(はるか昔!)紺色のスクール水着にタオルを肩にかけたまま、ゴムぞうりで海まで走っていきます。5分もかからずに松林の砂浜に到着。そこでゴムぞうりを脱ぎ、焼け付いた砂浜を5本の指だけをできるだけ、それも片足ずつ地面につくかつかないかの瞬間的なスピードで波打ち際をめがけ、走っていきます。
生ぬるい水温が、ある境界で身体がぶるっと震える冷水になります。恐るおそる肩をすぼめ、両の手を広げて泳ぎ始めます。
そこから海は友達、海はガキ大将、乗り越える壁、・・・の別世界。
われは海の子 白浪の、幼き日の少年少女の夏休みが始まります。
今日は、海の日。
「返せって海に言わないと気がすまない」と泣く人がいる。
「海を恨む気持ちはあるが恩恵も受けてきた。バカヤローと叫んだら、これで終わりにする」
「どうなるか分からないけどさ、海さえあれば何とかできる。・・・」
万の人の心に万の海があると天声人語にあります。
我が懐かしき・・・、万の人の海となりますように。 2011.7.18 Michi-E Aoyagi