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Part99 “レディーファースト”

IT時代を生きぬくヒュマンコミュニケーション術

    「分かっている」を「している」に換える CS-Eye by Aqua

                                                         

“コミュニケーションの量と質”が顧客満足を左右する。

“顧客満足は、顧客とドラマを作ることである”

 

2009.5.01

 

Part99 “レディーファースト”

 

満開の桜が集合体の美しさなら、ハナミズキは、個の美しさではないでしょうか。一青窈さんの歌詞にある“空を押し上げて”がぴったりのハナミズキは、花一つひとつが、“個”を主張する潔さに美しさを感じます。好きな花のひとつです。

 

 

今日は1日中の立ち仕事。夕方は、もう足がパンパン。

裸足で歩いてもいいと思うくらいの辛さに、そこがシルバーシートであることを十分に承知しながらも、座ったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ましてや、私よりワカイ(・・・)と思われる人たちが座っているとなおさらのことですね。

必要な人が来れば席を代わればよいと思い、腰を下ろすと今までの疲れが、スーッと消えていく幸せな感覚に、ついうとうとなります。

 

狭い車両、立っている人の脚が触れました。

少し目を上げると、バックについた赤ちゃんマークのホルダーに気づいた。

あわてて、気づかなくてすみませんといいながら、その人と席を替わった。

その人は、少し遠慮しながらも座ってくれます。

 

(席を譲っても断られて結構気まずい思いをしたことは、ありませんか。遠慮をしないで一駅でも座ってくれるとほっとしますね)

 

次の駅で立っている私の前の席が空きました。私の横は、かなり年配の男性です。もちろんどうぞと促します。

が「レディーファースト」とそのお年よりは、やさしく、そして何よりも丁寧に言いながら、反対に席を勧めてくれます。

 

素直に有難うございますと座らせていただきました。

 

 

ずいぶんと久しく「レディーファースト」という言葉も、その感覚も忘れていました。

初めてアメリカに行ったとき、ホテルでは「アフターユー」といって必ず女性を先に通してくれたり、エレベーターに乗せてくれたりすることに感動したものでした。

 

が、今は国内外を問わずに「われ先に」の風潮が、蔓延しているようです。

「レディーファースト」や「アフターユー」というマナーや思いやりも忘れられていますね。

 

電車の中では、我が物顔で化粧空間にする化粧女、おやつタイムの親子、部活の大きなかばんを通路に並べる高校生、今電車の中といいながら話し続ける携帯おばさん、新聞をばさばさと音を立てながらめくるサラリーマン等など、見苦しい息苦しい光景が、毎日繰り返される中での緩やかな感覚が、幸せな時間でした。

 

人を思いやり行動できる一人ひとりでありたいですね。

 

お元気で過ごされていることを祈っています。

 

 

・・・・C-Eye by Aquaご意見やご質問は http://www.cs-eye.com/

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青柳教恵(あおやぎ みちえ)

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