人生の「サードステージ」について
人生100年時代と言われる中、
従来の人生の区分けを平均寿命や健康寿命が伸びる中で、
概ね定年退職年齢の65歳からを
セカンドライフと称して良いのでしょうか。
キャリアステージの区分けを
変えてみましょう
1st ファーストキャリア(新社会人〜30代前半)
私たちは、社会人となり仕事を始めます。
まず、仕事とは何をすることなのかを考えることも、考えることすら知らずに、もちろんその余裕もなく教えられたまま、いや言われたままに何故を考えずに作業と取り組んできました。
自分の不甲斐なさに打ちひしがれたり、叱咤激励されたりの1年があっという間に過ぎ、かつての自分と同じような新人が入ってきます。
これが何年か繰り返され、仕事とは何をすることかの理解も自分なりに掴み、少しは信用も得て、新人の指導も任されるようになりました。
プライベートを楽しむ余裕も、家庭をもつ者も出始めました。チームリーダーを任される、社内外の交渉にも力を発揮し始め、新たなスキルの習得や立場のステップアップ、人脈も持てるようになりました。仕事の面白さや自分のできることに自信を持つこともできました。概ね30歳代半ば頃までの時期が、ファーストキャリアです。
これからセカンドキャリアが始まると考えます。
2nd セカンドキャリア(40代〜自己ギアーのシフトチェンジ)
社内環境や社会環境、世情のうねりが、我が事として実感せずにはいられない。上を見上げれば役職者の壁が立ちはだかっている。運良く肩書を得ることができたとしても、仕事量と責任が増えるだけであることを知っている。未来が描けない。それでもそこに留まるもよし、社内外の新たな領域にチャレンジするもよしです。決断するのは、あなたの意思です。
今40歳代のあなたは、まだまだ人生は続くことを知っています。40年余りも。
これは男性だけの話ではありません、女性も同じです。会社という組織に属していないフリーランス、自営の人とて同じことが言えます。
何歳まで生きるかどうかは誰にもわからないが、長い将来が待ち受けていることは否定できません。だからこそ、今この年代をセカンドキャリアと位置づけ、自己ギアーを入れ替える訓練、学習をしなくてはならないと考えます。
自己の持てるものを見出し、転職という道もある、社内異動に手を挙げる、出向を受け入れることも、自己経営フリーランスという仕事の仕方もある、仕事をしないという選択もあるかもしれません。
何を選択するかは別として、そうなった時に慌てないために自分は何ができるか(Can)、どのようにしてきたか(How)、どのようにしていきたいか(What)を明らかにするとともに自己のポータブルスキル(汎用的に使える能力・トランスファブルスキル)の発見と今の分野や新たな分野でのスキルの向上や習得(リスキリング)が、定年という区切りの先にある時間(サードライフ)を豊かにしていきます。(* 今までは、定年後の人生をセカンドライフと言っていました)
3rd サードキャリア〜定年後も自分らしく生きる
どれほど多くの方たちが、定年後の時間を迎えた時に何をしていいかわからない、もやもやする、ぐるぐる周りをしている、こんな自分ではなかったと言われていることが、キャリアカウンセリングを通してうかがえます。
もう現役生活は終わったと、とても消極的に自分のこれからを考えるのはもったいないことです。
サードライフを自分らしく生きるためには、セカンドキャリアを前倒しして捉えることが必要と考えます。サードライフは、決してシニアライフではありません。
自己のポータブルスキルの文言化がサードキャリアに繋がります。サードライフを自分らしく生きていけることと確信しています。