3月・・・少年の雪

 

 


黒いパーカーに黒い前カゴの着いた自転車に乗る少年、その先を顔を赤らめた背の高い少年が走る。

 

暗くなりかけたマーケット前の人ごみを少年の自転車は、器用にすり抜ける。


先遣隊とでもいった走る少年は、急に踵を返し大きく手を左右に振り上げる。

 

自転車の少年は、「そうか、そこはだめか」とでもいいたげに顔をしかめる。


がその瞬間、前輪をくるりともと来た方向に回転させ、

「さぁ、次にいくぞ」と気迫の白い息が見る。


 
 横をすり抜けていく黒い前カゴには、白い雪の塊。


 少年たちの獲物は、白い雪。


 グレーのシャーベット雪では、その価値はない。

 
 


 白い雪を求めて・・・。
  
 顔を赤らめて・・・。

 走る、こぐ・・・。

 2人組みの少年。

 

テストも受験も勉強も、母の小言も、そんなのカンケイない。

 

少年が少年である遠い原風景。


少年の雪。

 

 

明日は、ひな祭り。


春は、もうすぐそこ。

 

何処の町にも公平に春の暖かさが届きますように。  

 

2012.3.02  Michi‐e Aoyagi

 

12月のメッセージ

 

「今」をしっかりと・・・。

 

 

 明日は大晦日です。「いろいろとあった1年ですが」というには軽々し過ぎる「1年」でした。3.11の震災後は、脱落感が長く尾を引いていました。コンピューターグラフィックスで作られたに違いないと思える津波が残像となっていました。同じような経験をされた方が多いのではないでしょうか。


それから、遅々としか進まない復旧の中も時間は、確実に進み新年を迎えます。

 

縁あって宮城、福島、秋田、青森、山形と晩秋から初冬にかけて伺う機会がありました。各県の中心部の都市でしたので、震災の後はもう形としては、うかがい知れませんでした。

しかし、そこで聞く話は、想像を越えるものでした。


家族や仕事、守ってきたものを守る、奪われないための使命感、愛、・・・無心、きっと心よりずっとずっと先に身体が動いていたのでは、そう思わずにはいられませんでした。


年初めのそれからの今日は、晦日。

新聞のコラムには、「僕たちが海を守る」と兄弟の頼もしい笑顔に、無力で平々凡々の私は安堵しました。

 

こんな1年を振り返り、心に残る言葉。

 

  「試合で力がつく。
  試合の途中でも力がつく」

      瀬古利彦さん。
      2011年。世界陸上のマラソン解説中の言葉。


  「目の前の壁を 乗り越えようとするな。
   乗り越えられないから 壁なんだ」とね。
   むしろ 右へ左へと動いて、壁の切れ目を探せ、と。」
  「最後に勝ち越せばいい」


     秋元康さん
     2011.12.15
     朝日新聞記事より。

  勝ち越すという表現の有無は別として、ともに「今」どうあるべきかを示唆しています。


  生きていることは、成長を続けていることである。
  目の前の高い壁を乗り越えようと思案するより、壁の向こうに行くことを目標とすればいい。
  そのためには、右左、一歩後に下がってみることである。そこに壁の穴を見つけることができる。

  壁を前にして、人は成長して行く。
  

  ただし、そこには、考える力、試行錯誤する力が必要です。

  考える力を養成し続けなければなりません。


2012年、「今」をしっかりと生きていくための「考える力」養成していきましょう。

 

2011.12.30  Cs-Eye Michie Aoyagi

10月のメッセージ 機内誌・・・ミーハー的楽しみ。


 酷暑の夏が過ぎ、残暑の9月が終わりました。聖夜のレストランの案内が届き、デパ地下にはお節のポップが飾られています。激震激動は、まだまだ収まるところも見えませんが、10月のうろこ雲は、どこまでもの白さで伊丹空港の青い空にあります。


 28歳の野心、33歳の決断、40歳の意欲、46歳の充実、53歳の余裕、58歳の挑戦、65歳の未来。

羽田空港で搭乗ゲートをくぐりボーディングブリッジを進むとその壁面にある銀行の広告がありました。

 野心はあっただろうか、本気の決断はしただろうか、40歳、意欲はもち続けていただろうか、充実、余裕。65歳からの未来を得るならば、58歳は、挑戦であらねばならない。

 

 65歳からの未来、その時あなたの財産は、というのがこの広告の本音でしょうか。無論そこに答えはありません。しかし65歳からの未来、いいですね。


 機内誌に浅田次郎さんが、もう毎月ずーっとエッセーを書かれています。とてもても楽しみにしています。席に着くとまずこのエッセーを読みます。娘さんに感謝の話しあり、見目麗しき秀才敏腕編集者にそぞろの浅田さんが出てきたり、ご自身の体調や食べ物の話と話題に事欠かず、ミーハー的に氏のプライベートを覗いているようでとても面白い、あの細かい字を一気に読ませるのは、御本職ですものね。


先週に月をはさんでの往復飛行をした。その週の初めの9月号に、カレーダイエット情報に飛びつき(カレーが大の大の大好きだそうです)ダイエット実践中である、必ずやご報告をとあった。

陰ながら氏の健康管理を心配している身としては、その週末の10月号を楽しみにしていた。が、何のことかまったくその話題と異なるではありませんか。よって興味津々であった私は、その中身は殆ど覚えていない。最後まで読み進んできたが、ダイエットの「ダ」の字もない。いささか裏切られた気分である。

が、最後の最後にフォントは8か9の小さい文字でそれもグレーの気弱な色で、ps:カレーダイエットは進行中、お知らせできる時が来たら必ずそのときにはとありました。


 浅田次郎さんは、確か58歳?、いやそんな。1951年12月13日生まれだそうです。ですから挑戦の58歳ではないようですが、いくつになっても挑戦時は続きます。カレーダイエットへの挑戦(僭越でした)。


まったくもって覗き見趣味的に氏の朝からカレー、その後は何を食べてもいい(??)カレーダイエットの行く末を来月号ではきっとと楽しみを抱え、ヒコーキで行く仕事先が来ることを待っている私がいます(せこい)。

 いい秋の夜を。             2011.10.3 michi-E Aoyagi

 

 

9月のメッセージ 「ゆきあいの空」そしてそれから。


 劇的な暑さの7月が始まったころ、このままで8月は過ごせるのだろうかと誰もが危ぶみましたが、案ずるより生むが易し。さまざまな工夫、知恵で何とか乗り越えてきました。


ご近所の緑のカーテンの葉もその数は少なくなりましたが、ゴーヤの実はまだしっかりと濃い緑の姿を残しています。

空には、モコモコとした雲と上空に筋を引いた雲が、見えます。
夏の雲と秋の雲、夏の空と秋の空、二つの季節が空で出逢ったような空を「ゆきあいの空」と呼ぶそうです。美しい響きをもつ日本語ですね。


行きあいの空から2,3日後が「二百十日」でした。

偶然にもBSテレビに富山越中八尾の伝統の祭、「おわら風の盆」のプロモーション映像が流れています。
顔を深く翳した編み笠の女踊りと男踊り。
歌と三味線と合いの手の高音の響きに、胡弓の音色が物悲しく胸にきゅんときます。

 

「二百十日」前後は、台風到来の時節。
たわわに実った稲の穂が風の被害に遭わないように、また豊作であるように祈願する祭りが、今も各地に引き継がれ、この時期の風物詩です。

 


 ちょうどここ数日、古来の暦に合わせたかのように台風12号が各地に大雨の被害をもたらしています。


お世話になった町、これから伺う町、一度は訪ねてみたいと思っている町の名が、ニュースになっています。皆さん、ご無事で、影響は最少であって欲しいと祈っています。

 

私たちは、自然のチカラを侮ることなく、自然のチカラを真摯に受け止め、敬意を持って共存してきた昔の人たちの心を祭りとして、観光行事としてだけでなくその魂を受け継いでいかなければと思います。

 

実家近くの地蔵祭りももうすぐです。 帰ってみようかなぁ。

 

 


column by Aqua ltd Michie Aoaygi 2011.9.05

 

 

 


 

現在お知らせはありません。

8月のメッセージ 

 

 

「来週を楽しみにしています」
その予定は、7月の初めに決まったものでした。「来週?」私は、PCの横にある小さなカレンダーを覗きました。そう、来週に間違いありません。 

瞬く間に8月に入っていたのです。なんと7月が早く過ぎたことでしょうか。酷暑、酷暑に加えての節電で無意識のうちにその日、その日が過ぎていったからでしょうか。

 

さぁ、8月、今日は2日。


関東は昨日も今日も曇り空です。

日差しの無さは、背をいっぱいに伸ばした向日葵の大きな花をくたびれさせています。


向日葵は、やはりガンガン太陽に向かう姿が頼もしい。 

 


夏には・・・。

 

ガンガン太陽に向かうヒマワリ。 

ガンガン冷えたビールジョッキ。とキンキンのビール! 

耳の上がズキンズキンする位の宇治金時氷り。 

アツイアツイアツイの砂浜。 

ザワザワザワと固まりになって鳴くミンミンゼミ。 


ツルりとした絹色のそうめん。 

茶碗もツメターイ冷汁。 

花紺色の揚げ茄子の煮浸しに茗荷の涼。 


急に太陽が出てきました。

・・・やっぱりキンキンの生ビール!ですね。 

 


決して夏痩せはしない8月の夏が、どこの町にもありますように。 

 

Cs-Eye by Aqua,ltd.Michi-EAoyagi

 


 

7月のメッセージ  われは海の子


 われは海の子 白浪の
 騒ぐ磯辺の 松原に
 煙たなびく 苫屋こそ
 我が懐かしき 住家なれ


はなはだ古い歌で恐縮です。

小学生のころ(はるか昔!)紺色のスクール水着にタオルを肩にかけたまま、ゴムぞうりで海まで走っていきます。5分もかからずに松林の砂浜に到着。そこでゴムぞうりを脱ぎ、焼け付いた砂浜を5本の指だけをできるだけ、それも片足ずつ地面につくかつかないかの瞬間的なスピードで波打ち際をめがけ、走っていきます。  

生ぬるい水温が、ある境界で身体がぶるっと震える冷水になります。恐るおそる肩をすぼめ、両の手を広げて泳ぎ始めます。

 

 

そこから海は友達、海はガキ大将、乗り越える壁、・・・の別世界。

われは海の子 白浪の、幼き日の少年少女の夏休みが始まります。

 


今日は、海の日。

「返せって海に言わないと気がすまない」と泣く人がいる。

「海を恨む気持ちはあるが恩恵も受けてきた。バカヤローと叫んだら、これで終わりにする」

「どうなるか分からないけどさ、海さえあれば何とかできる。・・・」

万の人の心に万の海があると天声人語にあります。

 

我が懐かしき・・・、万の人の海となりますように。     2011.7.18 Michi-E Aoyagi


 

7月のメッセージ  われは海の子


 われは海の子 白浪の
 騒ぐ磯辺の 松原に
 煙たなびく 苫屋こそ
 我が懐かしき 住家なれ


はなはだ古い歌で恐縮です。

小学生のころ(はるか昔!)紺色の水着にタオルを肩にかけたまま、ゴムぞうりで海まで走っていきます。5分もかからずに松林の砂浜に到着。そこでゴムぞうりを脱ぎ、焼け付いた砂浜を5本の指だけをできるだけ、それも片足ずつ地面につくかつかないかの瞬間的なスピードで波打ち際をめがけ、走っていきます。  

生ぬるい水温が、ある境界で身体がぶるっと震える冷水になります。恐るおそる肩をすぼめ、遼の手を広げて泳ぎ始めます。

そこから海は友達、海はガキ大将、乗り越える壁、・・・の別世界。

われは海の子 白浪の、幼き日の少年少女の夏休みが始まります。

 


今日は、海の日。

「返せって海に言わないと気がすまない」と泣く人がいる。

「海を恨む気持ちはあるが恩恵も受けてきた。バカヤローと叫んだら、これで終わりにする」

「どうなるか分からないけどさ、海さえあれば何とかできる。・・・」

万の人の心に万の海があると天声人語にあります。

 

我が懐かしき・・・、海となりますように。     2011.7.18 Michi-E Aoyagi


 

6月のメッセージ  出会う言葉・・・「咲き定まる」


山種美術館「百花繚乱ー桜・牡丹・菊・椿ー」展、やや狭く感じる会場に最終日を明日にして多くの人出の中にまさに百花繚乱、季節や和花、洋花、花の種類別等のカテゴリーに日本画56作品が飾られています。

絵画は、作品の語りと見る者の感性が同じラインあるときに、足が止まり、遠い記憶の中の心を感じ、ほんわかとしたり、解説にある私などには想像できない作者の思考や思索、計算された美の構図に一歩下がって見入る作品に出会える豊かさがあります。そういくつも、いつも出会えるものではありませんが。


この展覧会では、速水御舟作品「椿ノ花」は、とても好きです。椿の紅色、葉の表の黒みどり色、枝の流れの潔さが好きです。

小倉遊亀作品牡丹花「咲き定まる」。

作品タイトルの多くが花の種類であったり固有名詞であったりする中で、画面のほぼいっぱいに白い牡丹が描かれた作品は、動詞形のタイトル「咲き定まる」が印象的でした。

 

「咲き定まる」


牡丹の花は、朝方に花を開き始め夕方に閉じるを2、3日繰り返し、大輪の満開となります。その後ピタと花を終えるということを何かで読んだことがあります。

 

小さな庭に牡丹の株が数種あります。真っ白と真っ赤な花が咲きます。                               固い大きな蕾がほんのりとその色を見せ始め、気がつくと豪華な姿が現れています。

ここぞと咲き定める「時」を知る牡丹花。

「牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置のたしかさ」木下利玄

 


出会う言葉・・・「咲き定まる」

私たちは、

いつ咲き定まりましょうか。
なにを咲き定めましょうか。
どこで咲き定めましょうか。

 

私たちの確かな位置は。


ここぞの勇気、これだの自信、これでいいのだの自尊。

  


夕刻の風に、アジサイの枝が揺れています。
まもなく咲き始めます。

華奢なこの花にも「咲き定まる」色も位置もあります。

 

 

2011.6.06 Michi-E AoyAgi
   

VOL.121 「マルモのおきて」を知っていますか。


IT時代を生き抜くヒューマンコミュニケーション術
    「しっている」から「している」に変える顧客満足向上コラム

 

“コミュニケーションの量と質”が顧客満足を豊にする。
“コミュニケーションの量と質”が私たちの仕事時間を豊にする。
“コミュニケーションの量と質”が私たちの人生時間を豊にする。

 


「5月『マルモのおきて』を知っていますか。 」


“マルモのおきて” 


ビジネス書にあったか?何て思っているあなたは、・・・・。
決してビジネス書に出てくる何とかの法則ではありません。


そう、日曜日某大河ドラマの後にTBS、フジテレビ、どちらにチャンネルを合わせるか、友人は間違いなくTBS派、大沢たかおさん大好き「仁」!であると言います。

私も「仁」見ていました。が日曜日夜9時、ドキドキしたくない感じの私は、”マルモのおきて”派になりました。

主人公3人+(衛と亡くなった親友の親友の双子、薫と友樹+ムック)が、それぞれにチャーミングでいいですね。私は朴訥とした友樹くんが特に好きです。


 日常のできごと、一所懸命に役に立とうとするのですが、真っ黒焦げの目玉焼き、墨のようなトーストができてしまう!好きな気持ちがもどかしく伝えられない、一緒に遊びたいけれど言い出せない、子どもも大人もちょっとした心がうまく伝えられない、つい自分中心になってしまう、相手をうまく感じられない、そんなことから起こるちょっとしたできごと。(ちょっとしたできごとを形にするプロフェッショナルさ)

ドラマの話はさておき、この中で一冊の大学ノートが出てきます。

それが“マルモのおきて”ノート。

各話ごとにおきて、ルールをマルモ(衛)が、大学ノートにさっさと書きます。3人+が一緒に生活していく(家族であること)ルールを書くのです。

「遠慮は無用」「好き嫌いは言わない、残さない」などと。


分かっていることや決めたことを明文化する。

特にチームで“こと”を進めるときに大切。

暗黙の了解が、私たちの中には多いですね。

分かっているはず・・・が、時としていざこざやミスにつながります。


“マルモのおきて”・・・グランドルールを作ってから朝礼やミーティング、会議を始めませんか。

ミーティングでは、必ず一人1回、発言をする、人の意見は否定しないで最後まで聞く、新人の発言は、古漬けになったアイデアーを思い出させてくれると思うべし・・・なんて、いかがですか。

 

明日は、震災で延期になっていた企業様のリーダー研修です。
成田空港にある会議室であります。

 


JALの翼に“鶴丸”が甦ります。

懐かしく嬉しい。

企業ロゴは、企業文化が伝わる、分かるものであるべきですね。

鶴丸が戻ってきた翼を早く見たいものです。


2011.5.30 Michie Aoyagi

 

 

 

Photos

  • CIMG8893.JPG
  • P1010350 ホウの木 .jpg
  • P1010346 ホウの木 花.jpg
  • スキャン0001.jpg
Powered by Movable Type 4.01